
体内にクレアチンリン酸が多ければ、それだけ大量にATPを産み出すことができます。すると強度の高い運動において、より強いパワーを発揮できることになるわけです。では、クレアチンリン酸を増やすためにはどうすれば良いのでしょうか。
体内にATPが余っているときは、ATPが「クレアチン」と結びつきます。するとクレアチンリン酸が造られます。つまりクレアチンが体内に多く存在すれば、より多くのクレアチンリン酸を体内に溜め込んでおけるということになるのです。
クレアチンは食物にも含まれますし、アミノ酸などを原料として体内で合成することもできます。しかし、それだけでは足りないのです。 普通の食生活を送っている場合の体内のクレアチン量を100としましょう。そこでクレアチンをサプリメントとして摂取すると、体内のクレアチン量を120~140くらいまで増やすことができるのです。
つまりクレアチンの摂取により、20%から40%増しのクレアチンリン酸をつくることができ、それだけ多くのパワーを発揮できるようになります。

クレアチンローディングには、2パターンあります。一つは短期間で集中して飲む方法で、もう一つは、ある程度の時間をかけてゆっくりと飲む方法です。

メンテナンス期には、1日に5gのクレアチンを飲みます。クレアチンは飲み続けないと少しずつ体から出て行ってしまうので、蓄えたクレアチンを維持する目的で毎日飲みます。
この方法では、1週間で体内のクレアチンの量が最大まで高まるので、短期間でクレアチンを溜め込みたい場合にはオススメの方法です。ただ、1日に飲むクレアチンの量が多いので、始めの1週間はお腹がゆるくなったり、消化が悪くなったりする可能性があるので注意が必要です。

メリットとしては無理のないペースで飲み続けることができること。デメリットとしては効果を得られるまで少し時間がかかるということです。
目標としている試合があるなら、その1ヶ月前からクレアチンを飲み続けると試合で最高のパフォーマンスを発揮することができます。1日にたくさんのクレアチンを飲むのが苦痛な場合はこちらの飲み方がオススメです。

2.糖質と一緒に摂取する
3.可能ならばαリポ酸と同時に摂取する
クレアチンが細胞内に引き込まれるためには、インスリンの働きが必要となります。インスリンは特に糖質の多い食事を食べた後に分泌されますので、食後に摂取することで吸収を高めることができます。
またトレーニングによる筋肉の物理的な収縮も、クレアチンの吸収を高めてくれますので、トレーニング中やトレーニング後に飲むドリンクにクレアチンを混ぜるのも良い方法です。 さらにαリポ酸はインスリンの働きを高める作用を持ち、またそれ自体がインスリンに似た働きを持っていますので、これもクレアチンの吸収を促進してくれます。
